■ 2004年

■11月■12月





2004.12.14 tue.  p.m. 03:05
 始めるのは誰にだってできる。
 最悪なのは、尻つぼみすることだ。
 もっと最悪なのは、それを人のせいにすることだ。
 さらに最悪なのは、自分に向かって言い訳することだ。
 それより最悪なのは、気づかないふりをすることだ。
 一番最悪なのは、ふり返ってしまうことだ。

 始めるのは誰にだってできる。
 大切なのは、同じクオリティとモチベーションを保っていられるかどうかだ。
 もっと大切なのは、格段に成長しているかどうかだ。
 さらに大切なのは、やり続ける覚悟を持っているかどうかだ。
 それより大切なのは、新しい発想を思いつくフットワークを持っているかどうかだ。
 一番大切なのは、風よりも早く走り続けることだ。

 今夜0時、ONEがスタートする。俺の新しい表現の聖地、そしてコミュニケーションの広場。
 来いよ! 面白いことが始まるぜ!

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 今日までNaked Voiceを読んでくれてありがとう。明日からは、ONEで俺の日々を綴っていく。






2004.12.13 mon.  p.m. 11:15
 巨人よ。何を見上げる。





2004.12.12 sun.  p.m. 11:14
 ずっとギターを弾いてると、ストロークで右手の人差し指の爪がすり減っていく。スリーフィンガーができなくなる。昔から悩みの種で、強いマニキュアを塗ってみたり、つけ爪をしてみたりしたが、どうもうまくいかない。
 ある時、ナイスな情報を入手した。
 フラメンコのギタリストは、アロンアルファを爪に塗ってるらしい。しかも、そのアロンアルファは、日本の釣具店に売ってある「釣り名人」という種類が一番長持ちするということだ。
 なんとスペインの楽器店には、その「アロンアルファ 釣り名人」が、常備されてるとか。
 さっそく買ってきて、何度か重ね塗りしてライヴにのぞんだ。終わった後に見てみると、アロンアルファはずいぶんすり減っていたが、爪は無事だった。こりゃいいや!
 センチの督さんは、爪にピンポン球を貼っていた。みんなそれぞれ苦労してんだな。
 アロンアルファは、お勧め!






2004.12.11 sat.  p.m. 11:59
 1人でスタジオに入り、リハーサル。イベントまであと1週間。セットリストもほぼ形になってきたが、実際に通して歌ってみないと感触がつかめない。
 ある曲から次の曲へつないだ時、頭で思っていた空気の流れにならないことがある。逆に思わぬ効果が生まれることもある。ステージで歌うと、また違う密度になる。それを自分の意図通りにコントロールするのがプロの仕事だ。歌詞カードをめくりながら、セットリストを練り直す。

 3時間がたつ頃、〈Soulmate〉を歌ってみた。この歌は、旅の途中で生まれた。フェバリットにあげてくれた人は多い。俺にとっては嬉しい誤算だ。

風に乗り この歌が君に届きますように

 そう歌った時、ふいに、novの顔が浮かんだ。
 声が詰まって歌えなくなった。
 俺たちはまだ旅の途上だ。多分、幸運なことに。






2004.12.10 fri.  p.m. 10:04
 美容院でのフリートークが苦手だ。
 初めていくと、だいたいこんな会話になる。
「お仕事は何されてるんですか?」
 歌手です、なんて言ったら、たいがい妙な目で見られる。だからいつもこう答えていた。
「音楽の制作をやってます」(あながちウソじゃない)
 そう言うと、以前こう言われた。
「芸能人みたいですね」
「いや芸能人じゃないですよ」
 終わり頃にまた言われた。
「ほんと芸能人みたい」
「いや芸能人じゃないですよ」
 俺、何でかたくなにウソついてんだろうと、げんなりする。

 ここ数年ずっと行っている吉祥寺の美容院「Laug(h) tab Floor」へ。ここは知り合いの紹介で行き始めたこともあって、俺の仕事のことも知ってるから気が楽だ。ライヴを見に来てもらったこともあるし、DVDも見てもらい、その上で色々と相談に乗ってもらっている。
 担当の渋谷さんは、気さくで綺麗で、格闘技ファンだ。
 ライヴを見てもらった後に、こう言われたっけ。
「小山さん、ステージじゃ別人ですね!」
 うん、よくそう言われる。






2004.12.09 thu.  p.m. 05:14
 どうしていつも、ほんのちょっとだけ足りないんだろう。
 あとほんの少しだけあれば、うまくいくのに。あとほんの少しで、幸せになれるのに。あとほんの少しで、次が見えるのに。
 分かってる。それが満たされたとしても、次の「ほんの少し」が欲しくなるってことは。
 だけど今は、その「少し」が欲しい。強烈に欲しい。

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 蔵前KURAWOODからネット中継のテスト。1時間半ほどの間、KURAWOODと都内三ヶ所のパソコンをつないで、50通ほどメールをやり取りしながらのテストになった。配信レートや音のクオリティを確認していく。
 俺にとっては初めての小屋だから、ロケハンも兼ねて、ステージの大きさや会場の雰囲気をチェック。こんなことが可能になったんだな。






2004.12.09 thu.  a.m. 01:17
 岩井俊二監督の「花とアリス」、すっげえ面白かった! すっげえ面白かった!!
 高校生の女の子2人が主役の映画なんだけど、大の大人がボロボロ泣いちゃった。
 ずいぶん前に深夜番組で、不思議な雰囲気の短編ドラマを偶然見て、それが岩井監督だったっけ。
 この人の映像は、まるで映画好きな青年が初めて8ミリで撮ったようなマイナーな感触を持って、それでいてちゃんとメジャーしてる。この魅力ってすごいや。

 さて、このNaked Voiceを記していくのも、あと一週間。その後は、ONEで続けていくことになる。
 ほんとに毎日書いていけんのかな、なんて自分でも半信半疑で始めたコンテンツだったけど、こうやって日々書いていくのが、だんだん癖になってきた。これからは、あと一歩踏みこんだ気持ちも書いてみよう。






2004.12.07 tue.  p.m. 10:48
 案の定くどい夜になった。毎年恒例で行くモツ焼きの店でのひとこま。何か考えてる風ではあるが。
 SMILEYとのミーティングは、何をプレイするかじゃなくて、どういう設定で行くかから始まる。
「で? 俺はどう行けばいい?」
 キャラ設定から入るミュージシャンなんてSMILEYだけだ。
 ミーティングが終われば、後はただただ飲みまくるのみ。
「小山! おまえまだシャッター通りの歌を作ってないだろ。そういうの丹念に作ってけよなあ!」
 って、何だよそれ。






2004.12.06 mon.  p.m. 03:37
 先日、鎌田ひろゆきからメールをもらった。アルバムのレコーディングをしてて、1曲コーラスをやってほしいとのこと。もちろん喜んで。「酒飲ましてくれるんだったらいいよ」と返信しておいた。
 さっき鎌田からラフミックスの音が届いた。さっそく聴いてみる。お、かっちょいいじゃん! 歌詞を見ながら、軽くハモってみた。いい感じになりそうだ。鎌田の曲にコーラスを入れるのは2度目だな。
 さて今日は、12/18に向けてのSMILEYとのミーティング。またくどい夜になりそうだ。






2004.12.05 sun.  a.m. 00:19
 初台のオペラシティで「明和電機ナンセンス=マシーンズ展」を見た。サブタイトルが「まったく役にたたない機械大集合」。指パッチンで木魚が鳴ったり、金魚がラブレターを書いたり、ギターをわざわざ遠隔操作したりといった、人を食ったような仕掛けの機械が並ぶ。発想の面白さと、あえてアナログな部品で大仰に作られた奇怪なオブジェの数々。ずっと笑ってた。会場にいるみんなが笑ってた。
 エーデルワイスシリーズというのがあり、それはもうシュールといっていいほどだった。先日のポップアートもそうだが、ある一点を突き詰めると、それは滑稽さを遙かにこえて美しくさえある。
 さて、初台に来たら、HUBというイングリッシュパブでギネスを1杯。じゃなくて2杯。せっかくだからもう1杯。






2004.12.04 sat.  a.m. 00:34
 デビュー以来ずっと俺を撮り続けてくれているカメラマンで、20年来の飲み友達で、DVD《MANY RIVERS TO CROSS》の監督でもある内藤順司のサイト「JUNJI NAITO PHOTOGRAPHS」が完成したとメールをもらった。
 さっき仕事を終えて酒を注ぎ、ずっと写真を見ている。すごい数の作品が掲載されていて、俺の写真もずいぶん載せてくれた。
 内藤とは、つながったりぶつかったりすれ違ったり離れたり再会したりしながらも、結局は魂で結ばれている気がする。
 俺の仕事場の壁には、内藤が撮った《ROCKS!》のジャケット写真と、ヌード写真が飾ってある。






2004.12.03 fri.  a.m. 00:23
 ONEに掲載する書き下ろし小説「樹の海」のプレビュー版デザインができたと、デザイナーのコヤマ君からメールをもらい、さっそく確認。
 すげえや。
 俺が物語を書いて音楽を作り、コヤマ君がデザインで立体化させる。誰も見たことのない新しいものを作る。これは、俺とコヤママサシのコラボレーション作品だ。
 コラボレーションとは、俺にとっては一騎打ちという意味だ。ひとつの隙も甘えも許されない。互いの全部を出し切って作品に昇華させる。
 物語は1年かけて作り上げる。またひとつ、新しい始まりだ。






2004.12.01 wed.  p.m. 09:36
 12/18のイベントの、オープンからスタートまでの間に会場で流すSEを作る作業。前回のイベントと同じく、ONEのコンテンツにもなっているRare Sound企画として、段ボール箱に詰め込んだままになっているカセットテープを引っ張り出し、昔のテイクを聴いてみる。さて、この夜は何を歌ったっけ?
 自分でも懐かしかったのが、〈逃げ出せ〉〈Passing〉の時期の演奏だった。
 イントロを聴いても何の歌か分からないテイクがあった。歌いだしで、たまげた。The Conxと共作した〈Dead End Street〉って歌だった。すっかり忘れちゃってた。そういや当時、ステージで歌ってたっけ。
 〈さよなら恋人〉がまだ〈グッバイガール〉というタイトルで、歌詞がまるで違うテイクも見つかった。
 この辺のテイク、どうしよっかなあ。かなり恥ずかしいぞ……。






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